【HSC】ほかの子と何かが違う…発達障害と間違われやすいHSCという個性

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子育て

【HSC】という言葉を聞いたことがありますか?

HSC=Highly Sensitive Child ~ひといちばい敏感な子という意味です

私がこの言葉を知ったのは、長男が3歳の頃。あまりに繊細で物凄く敏感、でも時には周囲が驚くほどのユーモアあふれる言動をする長男の様子をみて、この子は何かが違うのかな?と思ったのがきっかけでした。我が家は共働きで1歳半から保育園に通っている長男は園での生活でも家庭で過ごすときも、すごくこだわりが強く、自分のルール・ルーティーンがたくさんあります。また、赤ちゃんの頃は夜泣きが酷かったり、なかなか寝付かなかったり、癇癪が多かったり、、、”育児ってこんなにキツイのか!!”と産後すぐに育児の壁にぶち当たったのがつい昨日のことのように思い出されます。当時は毎日クタクタのボロボロでした。周りのママたちのアドバイスなどもなぜかしっくりこず、何か違うんだよね…とスッキリしない感情にモヤモヤと悩み続ける日々。そんな時、ネットでHSCというタイプの子どもがいることを知りました。これだ!!と一気に霧が晴れたようにモヤモヤしていたものがスッキリしたのを覚えています。現在、自分の子どもがほかの子たちと何かが違うと悩んでいらっしゃる方のお力に少しでもなれることを願って記述したいと思います。

HSCの子は周囲のいろんな物事が気になるので、落ち着きがなく集中力を欠くことがあります。そのため、ADHD(注意欠陥・多動性障害)と間違われることも多いですが、HSCはその子自身が慣れ親しんだ環境にいるときには、逆に集中力が高まり意思決定も得意とします。

我が家の長男の場合、学年が上がり教室や担任の先生が変わることで心が不安定になり、新しい環境に馴染むまで本当にたくさん時間が掛かります。こども園に通っているので年少さんからは慣れ親しんだ保育園校舎から幼稚園校舎に移ります。なので年少の時は新学期の春から夏を越え、秋の終わり冬の始まりくらいにようやく落ち着いてくれました…。

優柔不断に見える

他人と共感する力が強く、相手の気持ちを察する力が高いため、相手の気持ちをあれこれ考えてしまうことで決断に時間が掛かります。また用心深く、物事を深く考える傾向があるので安易に決断することができず、優柔不断にみられてしまうことが多いです。

わたしも何を決めるのにも時間がすごくかかる長男に、はやく~!と思ってしまうことも多いですが、悩んでいる間にも長男の頭の中ではいろんな思考が繰り広げられているんだと知ってから、「はやくはやく~」という前にわたし自身の気持ちに余裕を持たないといけないなと反省しました。

刺激や変化の影響を過剰に感じる

HSCの子は安心する環境で静かに過ごすこと、また自分のペースを守ることを好む内向的な性格の子が多いようです。そのため旅行やイベントなども楽しめずに疲れ果ててしまう傾向もあります。他人と歩調を合わせないといけない場面の多い、学校生活には適応が難しいと感じてしまうこともあるようです。

長男の場合、家族旅行などはとても楽しんでいますが、幼稚園のイベントや地域の夏祭りなどは楽しかったーというより疲れたーという感じが伝わります。

感情のふり幅が大きい

よく泣いたり、癇癪をおこしたり、極端に怖がったり、びっくりしやすいなどの一面もあります。こうした敏感な面は自分に起きていることだけでなく、お友達が起こられているときも、その子の気持ちに強く共感し同じように不安や悲しみの感情を受け取ってしまい、泣き出してしまうということもあります。

つい最近あったことですが、長男と次男とパパが遊んでいたとき、パパと二人で遊びたい気持ちが強くなった長男は次男に対して仲間外れにするような言葉・態度をとってしまいました。意地悪された次男は号泣!それを見ていた私は長男に「いま○○(長男)が○○(次男)に言ったことを自分が言われたらどんな気持ちになる?仲間外れにされたらどう思う?」と質問した途端、今度は長男大号泣!叱られたから泣いたのかなと思っていたら、「○○(次男)に酷いことしてしまったぁぁぁ」「○○(次男)がかわいそうだぁぁぁ」と仲間外れにされて悲しかった次男の気持ちに深く共感し大泣きしました。(そもそも仲間外れにしたのは長男なんですが…)そのあと、「○○(次男)に酷いことをした自分はダメな子だ…」と泣き続ける長男に、あなたがダメな子なのではなく、意地悪なことをすることがよくないこと・でもあなたには人の痛みがしっかりわかる素晴らしい力があるということなどを長男を抱きしめながらこんこんと語り掛け、何とか落ち着いてくれました。このように長男も物凄く感情のふり幅が大きく、フォローが大変だと感じることもよくあります。

 

この他にも、親の気持ちを読み取る直感が鋭い・想像力が豊かで芸術性に優れている完璧主義多くのことを質問する(質問内容が難しい)年齢の割に難しい言葉を使う…などがHSCの特徴と言えます

HSCみんなが内向的なわけではない

敏感で感受性が強いけど、HSC全員が内気で引っ込み思案というわけではありません。

HSCの中には、HSS(High Sensation Seeking)といわれる活発で刺激を求めるタイプの子もいます。その特徴は、好奇心旺盛で新しい物好き冒険好き刺激を求める退屈さを嫌う…などです。

我が家の長男はまさにこのHSCのHSSタイプだと思います。敏感で繊細な部分もありながら、好奇心が旺盛で退屈さを嫌います。

割合は、内向的HSPタイプ7割・外交的HSSタイプ3割。対照的な2つのタイプですが、両方のタイプを持ち合わせる子もいます。

まとめ

HSCは治さないといけないものではなくその子が持って生まれた特性・個性です。

ひといちばい敏感で繊細なHSCの子を育てるうえで大変だと感じる場面はきっと多いです。悩むこともたくさん出てきます。ほかのママたちのアドバイスがわが子には通用しないこともよくあります。でも敏感な資質があるということは、逆を言えば衝動的に危険を冒すようなことはしないし、相手の気持ちに寄り添えるとても優しい性格とも言えます。

HSCは周りに理解ある大人がいることで、安心してのびのび育つことができます。また、子ども自身がこうなりたい!と目標に出来る大人に出会えたら、敏感すぎる性格を変えることもできますし、子どもの力に繋がります。

未来ある子どもたちのために、まずはHSCは素晴らしい貴重な個性だと知ることが私たち親が出来ることの第一歩なのではないかなと思います。

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2歳差兄弟の子育てに奮闘中のときです! 子どもを産んで知った育児の幸せな瞬間・大変な瞬間、様々な瞬間の喜びや悩みを役立つ情報として発信していきます。 そしてワーママならではの葛藤、仕事との両立の難しさ等も自身の経験も含めまとめていこうと思います。
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