長男を妊娠中、産まれてくる子どもの個性を大切に子育てしていきたいと思っていたのに、いざ出産し育児が始まると、“お友達はもうお喋りしているのにまだうちの子はしないのかな?”や”離乳食、お友達はきれいに食べているのにこんなにぐちゃぐちゃに床に落とすのはなんで…?”など、成長過程ひとつひとつを周りの子と比べてしまって、“大丈夫かな”と心配になったものです。
現在は2児の母になり、その子なりの成長過程を楽しめるようになりました。この記事では、当時のモヤモヤなども交えながら、子どもの個性を伸ばすために親が出来ることをまとめていきたいと思います。
離乳食は戦の始まり・・
我が家の長男は離乳食が始まった時から、それはそれは豪快な食べ方で1食ごとにシャワーを浴びないといけないくらいドロッドロになっていました。ご飯の時間はテーブルの下に新聞紙やビニールシートを敷いてみたり、スプーンも食べやすいものを探してはいろいろと模索していましたが、毎回斜め上を行く長男の食べ方にもうお手上げ状態でした・・赤ちゃんはみんなこんなもんだろ…と思うようにしていました。
そんなある日、同い年の子どもをもつ友達が遊びに来てくれて一緒にお昼ご飯を食べることになりました。その日のご飯はうどんでしたが、わが子はいつも通りうどんを手づかみで持ちカーボーイのようにぶんぶん振り回していました・・その横で、お友達の子どもは一本たりとも床に落とさず、ちゅるっちゅるっと上手に口へ運び食べているではありませんか!!!
その姿を見たとき「えぇーーー!なぜそんなに上手に食べれるの??!」と前のめりになり友達に質問してしまいました。すると友達は、特に何もしてないけどこの子がこうやって食べてるだけだよと・・赤ちゃんはみんなぐちゃぐちゃに食べるものだと思いたかった私には衝撃でした。
それから、ご飯の時間にぐちゃぐちゃに食べる長男に対してイライラしてしまう時間が増えました。ダメだと思いながらも、同い年でも綺麗に食べれる子がいると知ってしまい誰に言われたわけではないのに綺麗に食べさせないといけないと一人焦っていました。
私のイライラは長男にも伝わってしまい、私がイライラするたびに長男の食べる量も減ってきました。私がご飯の時間が苦痛になっていたのと同じで長男もまた、ご飯が楽しくなくなっていたのだと思います。長男の変化で私はこんな小さい子に何を求めているんだろう…まだまだご飯を食べる練習中なのに綺麗に食べることを強要する必要なんてないんじゃない…と気付きました。もう自由でいいや!成長するにつれて、上手に食べられるようになる!今はご飯は楽しいものということを知ってもらうだけで充分!と思うようになってからは私自身がご飯の時間を楽しめるようになり、ぐちゃぐちゃに食べる長男の写真を撮ったり、次は何を掴んで食べるだろうと観察するのが楽しくなりました。
当時の写真を振り返ると、顔にカレーを塗って満面の笑みを向けるリアルカレーパンマンの姿や、テーブルの上に散らばる米粒たちと笑顔の長男の姿など、凄まじい食卓の写真がたくさんあります。でも今になって思うことは、あのまま綺麗に食べることを強要していたら長男は食べることが嫌いになっていたかもしれないな…こんな笑顔を写真も撮れなかったかもな…ということです。
そして今、赤ちゃんの頃あんなにぐちゃぐちゃに食べていた長男は、人並みに上手に食べられるようになっています!いまぐちゃぐちゃに食べる赤ちゃんに悩んでいる皆さん、大丈夫です!子どもはしっかりその子のペースで食べられるようになりますよ♪
おしゃべりが早い子・ゆっくりな子
我が家の長男は言葉がかなり早く、1歳でもスラスラとお歌も歌えていました。毎日たくさん話しかけては”あ~う~”しか言わない長男の気持ちを代弁してみたり、お歌も歌っていました。そして長男の言葉が出始め、たくさんお話してくれるようになり、やはり初めての子育てだったこともあり、赤ちゃんはこのくらいのペースで喋るようになるんだなと思い込んでいました。
それから2年後、次男が産まれました。長男の時と同じように、毎日話しかけたり歌を歌ったり、長男も交えてお話ししていましたが、次男は“あ~う~”とは言うのに、長男の時のようにヒトやモノを表す言葉が出てこず、なかなか言葉が出てこないことが気になり始めました。
“長男のときより喋りかける時間が少ないのかな…?”や“イヤイヤ期真っ最中だった長男の相手を優先しているからかな…?”など、自分の対応が悪いから次男の言葉が遅いのかなと思ったこともありました。
次男が1歳3か月の頃に保育園へ入園しましたが、やはり周りのお友達と比べてみても次男は口数が少なく、言葉を発しても単語が多かったです。でも私や周りの人が話しているのをじっと聞いている姿を見て、次男はいま言葉をたくさん吸収しているんだなと気付きました。次男は次男のペースで成長している…だから焦らずゆっくり待っていよう、そんな風に思うようになりました。
次男の言葉が単語から二語文になり三語文になりしっかりとした文章になり始めたころ、吃音が現れました。次男は赤ちゃんの頃から言葉がゆっくりだったこともあったのと、長男には吃音がなく初めてのことだったのでやはり心配になりました。そんな時、保育園の先生から、最近一気にお喋りが増えてたくさんの言葉を吸収していってるので、吸収した言葉を自分も話したい!という気持ちが先走り口の動きが追い付かず言葉が詰まっているのかも!と教えていただきました。
私も吃音について調べてみたら、“言葉が増える2歳~4歳の頃に多い”“自然に治ることが多いので吃音を指摘したり、真似したりしない(真似をすると喋り方を馬鹿にされていると思い喋ること自体が嫌になってしまう)”ということを知りました。
私は次男の吃音が物凄く気になりつつも、指摘したりすることなく普通に接していました。すると半年くらいでいつしか吃音がなくなりスラスラとお話しできるようになっていました。
あれだけ心配していた次男の言葉の成長ですが、今では長男と次男のマシンガントークについていくのが大変!と思えるくらい、物凄くお喋りになっています♪
子どもは比較されると劣等感が強くなる
子育てをしていたら、赤ちゃんの頃の離乳食をよく食べる・なかなか食べない、お喋りが早い・ゆっくりという悩みから、ある程度成長してからのスポーツが得意・苦手、勉強が得意・苦手など、子どもの成長に合わせて親の悩みも変化していきますよね。
でもそんな時に子どもが心配で子どものことを思って言った一言が、子どもにとってマイナスになってしまうこともあります。親としては”頑張ってほしい”“やる気を出してほしい”という気持ちから、兄弟や周りの子たちと比較することがありますが、子どもたちは誰かと比較されることで、親は自分に関心がないのかな…自分に価値はないのかな…と感じてしまい劣等感を抱いてしまいます。それは大人でも同じですよね。人間って子どもであろうが大人であろうが、誰かと比較されると自分に自信を無くします。そして自分なんて…とふさぎ込み自分を肯定的に捉えることが出来なくなります。
子ども時代の劣等感は、その後の親子関係にも大きく影響するので、個性を認め、比較しないという態度で接するようにしないなと思います。
まとめ
子どもは新生児期・乳児期・幼児期・児童期・青少年期と成長していきます。その成長過程の中で、得意なこと・苦手なこともたくさん出てくるでしょう。壁にぶつかり挫折を味わうこともあるでしょう。そんな時、親に出来ることは何なのか。きっとそれはその子のすべてを受け止め認め、個性を伸ばしてあげることなのだと思います。私もまだまだ親として未熟者ではありますが、この気持ちを忘れずこれからも子どもたちと接していきたいと思います。
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